絵画作品一覧
悼(いた)む天地月-天草五月-

悼(いた)む天地月-天草五月-

発表年
2014年
サイズ
F120
出展
第48回日洋展
作品について

天草の教会を描いた画家は、三岸節子と日野耕之祐である。いつの日かぼくも挑戦してみたいと長い間考えていた。日野師匠が昨年9月に逝ってしまわれたが、実はその年の5月、ぼくは先生の許可を得て天草行きを実行していた。熊本の親友は快く日程を組んでくれて、昔彼が日野先生を案内したときと同じコースで同じ宿をとってくれた。先生が訪れた時は雨が続いて外には出られなかったので、あの「天草驟雨」シリーズができたと聞いている。ぼくたちの時はいい天気で、それは絵にするには物足りなかった。しかし、ぼくはぼくの悼むシリーズの象徴である金環日食を配して鎮魂の気持ちを込めた。思い切って太陽にグリーンを入れてみた。赤と緑のせめぎ合いに、白い人工の家々や船が教会の塔に導かれて天に向かう構図で空間の広さを出した。師匠は天井から何とおっしゃるだろうか・・・。去年の作品「悼む天地月-花は咲く-」の前で長い間じっとみていてくださっていたという、友人が撮ったこの写真がなんとも優しくて胸を打つ。

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