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「阿蘇幻日」 第39回日洋展

熊本震災から10年、親友の案内で初めて阿蘇の噴火口を見た。その壮大さに圧倒されながら夢中でスケッチをした。アトリエに帰り、幾度も幾度も制作のための試作を繰り返したが上手くはいかずスランプに堕ちた。その頃アトリエのある霞ヶ浦湖畔をハチと散歩中、ダイヤモンド富士を撮影するという女性カメラマンがいた。まだ少し上空にあった太陽を一緒に追っていたら、現れたのが幻日だった。見ると幸せを招くというこの小さな虹を、今回漆黒の真ん中に取り込んでみた。火口からの湯けむりに乗じて般若心経が湧き出すよう、リズムを感じるよう。こうして、どんなに美しい風景にも哀しみの記憶がある、といういつものぼくの鎮魂の制作意図は叶った。

  • その後、大阪、広島、仙台に巡回(詳細は日洋会HPをご覧ください)

第39回 日洋展

会期
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