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「環-花は咲く-」 第29回日洋展
アトリエは霞ヶ浦湖畔にあり、対岸に筑波山をのぞむ。また、はるか太陽の沈む方角には空気の澄んでいる冬場富士山が見える。いま、独居老人の92歳の母とここで過ごすことが多い。好日の午後決まった道を湖畔に向かって、カートを押す母と散歩をする。ぼくは田園の風のそよぎや雲の動きを記憶に止める。子供の頃のそれを再び確認するかのように画くという意識の中で素早く整理して記憶していく。生まれ育んだふるさとにスケッチブックは要らない。母を見守りながら3.11の鎮魂の作品を画き続けていると、どうでもいいことと確かなことの意味が少し理解できるようになった。品格のある絵を画きたいと思う。
第29回 日洋展
- 会期
- 〜
- 会場
- 国立新美術館
